ワシントンD.C.、2019年11月11日 – 世界銀行グループのデイビッド・マルパス総裁は本日、多数国間投資保証機関(MIGA)の長官に、日本人の俣野弘氏を任命すると発表した。MIGAは、民間企業や金融機関に政治リスク保険や信用保証を提供し、途上国におけるクロスボーダー投資を促進している世界銀行グループの機関である。俣野氏は現在、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)傘下の東銀リース株式会社にて常務執行役員を務めている。
「俣野氏は、プロジェクト・ファイナンス、特に再生可能エネルギー分野のプロジェクト・ファイナンスの世界的リーダーであるMUFGにおいて、30年以上にわたり銀行・金融業務に従事してきた。俣野氏をこのたびMIGA長官として迎えられることを喜ばしく思う。同氏が有するグローバルマーケットにおける事業運営の経験は、MIGAのパートナーシップ構築や事業展開に大いに貢献すると確信する。」とマルパス総裁は述べた。
俣野氏は2017年6月から東銀リースで常務執行役員を務めており、MUFGでは執行役員ストラクチャードファイナンス部長を務めた。過去には3年間にわたり、世界銀行グループの国際金融公社(IFC)に出向した経験も有する。慶應義塾大学にて学士号、スタンフォード大学経営大学院にて修士号を取得。
俣野氏は、2019年10月31日に世界銀行グループを退官した本田桂子氏の後任として、MIGA長官に就任する。MIGAは、本田氏の任期中にIDA諸国への支援や気候変動対策など、ポートフォリオを倍増した。本田氏は、グローバルなリスク保証機関という開発金融におけるMIGAの役割を活用し、他の国際開発金融機関との協力を拡大した。こうした成果は、G20賢人グループ(G20 Eminent Persons' Group)でも高く評価された。
「MIGAと世界銀行グループに対する本田前長官の献身、リーダーシップ、そして貢献に感謝したい。本田前長官の強い意志とビジョン、そして明確な焦点は、MIGAの職員を力づけ、援助受入国に対する卓越した支援とサービスの提供につながった。」とマルパス総裁は述べた。
俣野氏は2019年12月16日付けでMIGA長官に就任する。
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MIGAは、発展途上国における海外直接投資の推進 を目的に1988年に設立された国際機関であり、世界銀行グループの一員である。クロスボーダーの民間投資の際に、兌換・送金の停止、収用、政府による契約不履行、戦争・内乱といったリスクを保証し、また、一部の国では、信用保証も行っている。
設立以来、550億ドルの投資の保証を、114カ国で行っている。
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