ワシントン、 2024年7月1日 – 本日、世界銀行グループ(WBG)の保証プラットフォームが業務を開始します。このプラットフォームは多国間投資保証機関(MIGA)に設置されており、シンプルさ、効率性、迅速性を追求し、世界銀行(IBRD/IDA)、国際金融公社(IFC)、およびMIGAの製品と専門家を集結いたしました。本プラットフォームは、2030年までにWBGの年間保証発行額を200億ドルを目指して参ります。
本プラットフォームは、全ての世界銀行グループの保証業務のワンストップショップとして機能し、クライアントのプロジェクトニーズと優先開発課題を踏まえた最適な保証ソリューションを提供します。プラットフォームは、公共・民間セクターへの貸付に対する信用保証、公共機関が関与する貿易金融プロジェクトに対する貿易金融保証、および民間セクタープロジェクトまたは官民パートナーシップに対する非商業リスクに対する政治リスク保険の3種類のカバレッジを提供します。
「MIGAがこの保証プラットフォームをホストし運用開始することを大変嬉しく存じます。持続可能な経済発展へのコミットメントにおける重要な瞬間と確信しています」とMIGA長官の俣野弘は述べています。「我々は、世界銀行グループの保証業務における専門知識を活用し、民間セクターとの新たな時代のパートナーシップを推進し、新興市場および発展途上国経済への海外直接投資を促進して参る所存です。」
今般の世銀改革のプロセスにおける優先事項として、民間資本動員・および其の促進が挙げられており、中でも保証の有効性が強調されています。G20独立専門家グループの報告書「MDBsの強化」では、リスクを軽減し民間資金を引き出すために保証の利用拡大を要求事項もありました。また、2023年6月にWBGによって立ち上げられた民間セクター投資ラボは、新興市場における民間セクターの投資障壁と解決策の特定にあたり、保証ツールに係る具体的指針を提供頂いております。
本プラットフォームのソリューションは、開発資金の調達における風景を一変させ、保証の役割を再活性化し、開発のための民間資本動員を目指した世界銀行グループ全体での取組みに沿ったものです。プラットフォームは、世界銀行の個別国レベルで行う上流で民間投資促進に向けた環境整備の支援、IFCのアドバイザリー機能並びに金融ツールと連携し、支援対象国と民間セクターの連携を支援します。
新しいプラットフォームは、スケーラブルなモデルを導入し、高インパクトのプロジェクトを優先することで、リソース配分を最適化し、成長を促進します。世界銀行グループの専門知識を活用し、エネルギーアクセス、パンデミックへの備え、気候変動対策など、多様なセクターで影響力のあるソリューションを推進します。協力体制と革新的な資金調達システムを通じて、本プラットフォームは持続可能な開発を推進し、世界中で包摂的な成長を促進することを目指して参ります。
2024年(会計年度)には、世界銀行グループは新しい保証で約103億ドルを発行いたしました。この中には、MIGAからの82億ドル、IFCからの14億ドル、世界銀行からの7億ドルが含まれています。
世界銀行グループ保証プラットフォームについて
世界銀行グループ各機関のすべての保証商品と専門家をMIGAに集約し2024年に運用開始。シンプル且包括的な保証ソリューションを提供することで、ニーズに最も適した保証商品をクライアントが選択することを可能に。このプラットフォームは、プロセスを合理化し、冗長性を排除し、途上国への投資のリスクを軽減することで、より高いアクセシビリティを提供する。2030年までにWBGの年間保証発行額を200億ドルに引き上げることを目標としている。
保証プラットフォームに関する詳細は、https://www.miga.org/world-bank-group-guarantee-platform をご覧ください。
最新情報は、https://twitter.com/MIGA および https://www.linkedin.com/company/wb-miga をご覧ください。
お問い合わせ:
ワシントン:
Elizabeth Howton, (202)458-5922, ehowton@worldbankgroup.org
東京:
多数国間投資保証機関 東京事務所、miga_tokyo@worldbank.org