MIGA 及び日本の投資家、世界で人々の生活の質の向上に貢献
ワシントンDC、2018年10月8日―世界銀行グループの一機関である多数国投資保証機関(MIGA)と日本の民間投資家及び貸手は協力し、国連の持続可能な開発目標の達成を支える取組みに民間資本を振り向けることで、世界で何百万人もの人々の生活の向上に貢献している。
MIGAは、新興国への海外直接投資(FDI)を推進する目的で1988年に設立された。今年はMIGA設立30周年にあたる。MIGA設立当初、政府開発援助(ODA)はFDIを上回っていたが1994年に対途上国FDIはODAを追い越し、2016年までにその規模はODAの3倍となった。
民間による海外投資は今日、資金支援、専門知識、ソリューションをもたらすという重要な役割を果たす。MIGAは、民間投資を途上国に呼び込むうえで重要な役割を担っており、2017年には低所得・中所得国への民間資本の直接投資動員で国際開発金融機関第3位となっている。2018年度、MIGAは世界で53億ドルの保証を提供、総保証残高は合計で212億ドルと、5年前からおよそ2倍増となった。
MIGAは現在、日本企業によるインフラ、エネルギー、製造業への投資に対し約21億ドルの政治的リスク保険を提供しており、その範囲は、トルコ、パナマ、ガーナ、南アフリカ、ザンビア、インドネシア、モンゴル、ミャンマー、パキスタン、ベトナムと世界中に広がっている。
世界銀行グループの一員であるMIGAは、民間資本の援助受入国への誘引を促進することで、開発効果をあげることを重視している。MIGAと連携する日本の投資家及び貸手が資金支援を行ったプロジェクトにより、360万人が電力を利用できるようになるとともに、800万人がより進んだテレコム(電気通信)サービスを利用し、1,030万人が医療保健サービスを受けることができるようになると見込まれている。
「過去5年間、MIGAによる日本の民間投資家への支援は着実に増加しており、途上国におけるプロジェクトへの保証は21億ドルに達している」と本田桂子MIGA長官兼CEOは述べ、「一段と強固な関係を構築していきたい。」と続けた。
民間投資家に加え、MIGAは、輸出信用機関である日本貿易保険(NEXI)及び 国際協力銀行(JBIC)とも、世界中で定期的にプロジェクトで連携している。
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MIGAは、新興国への海外直接投資を推進するため世界銀行グループの一機関として1988年に設立された。MIGA は、通貨の兌換や送金の制限、政府による契約不履行、収用、または戦争、内乱といったリスクの緩和を支援し、民間の投資家や貸手に信用補完を提供することでその使命を果たしている。
今年はMIGA設立30周年にあたる。過去30年間でMIGAは、途上国111カ国での845件のプロジェクトへの投資500億ドル強を直接支援した。
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